ドライヤーの熱による髪の傷みは気にした方がいい?正しい髪の乾かし方を教えます!

2021-12-09

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「髪を乾かすのにドライヤーを使うのは、ダメージになって良くないのか?」という疑問をもつ方は多くいるようです。今回はそんな疑問について、お答えしていきます。
確かにドライヤーは、使い方によっては髪が傷んでしまう原因になることがあります。ドライヤーを使用することで考えられる髪のダメージには、「熱変性」と「オーバードライ」というものがあげられます。

 

 

【熱変性とは】

髪の毛は内側からメデュラ、コルテックス、キューティクルと呼ばれる3層の組織からできています。髪の大部分を占めるコルテックスにはタンパク質が豊富に含まれています。このタンパク質がドライヤーやヘアアイロンなどの影響で高温になりすぎると、熱変性(タンパク変性)を起こすのです。
熱変性がおこるとタンパク質が変異し、髪の中に本来はない空洞が増えてしまいます。すると髪の栄養が外部に流出しやすくなりヘアカラーのもちが悪くなったり、髪の弾力が失われます。
熱変性は一般的に、乾いている髪で約140度、濡れている髪では約60度ほどで始まるとされています。ドライヤーは濡れている状態の髪に使うことがほとんどですが、吹き出し口の温度は100度をのぼるので使用方法が悪すぎると熱変性を引き起こす可能性があります。

 

 

【オーバードライとは】

髪を高温で一定以上乾かし続けると、乾燥が進みバサバサになってしまうこともあります。この状態をオーバードライと言うのです。
本来健康な髪には12%ほど水分が含まれています。ですがドライヤーの熱風を当て続けることで髪の水分は蒸発し、7%以下になるとオーバードライになりパサパサの髪になってしまいます。
髪の表面部分であるキューティクルもオーバードライになることで剥離したり損傷する可能性があり、枝毛や切れ毛の原因にもつながるので髪の乾かしすぎには注意が必要です。

 

 

正しいドライヤーの使い方

では、「ドライヤーは使わないほうがいいのでは?」と思うかもしれませんね。ですが、髪の毛は濡れた状態が1番ダメージをうけやすいため、なるべくはやく乾かしてしまったほうが良いのです。
それに、半濡れのままでいると不衛生になりやすく頭皮環境に悪いことや、髪の根本からクセがついてしまってスタイリングに時間がかかってしまうことなども考えるとドライヤーは使用するべきでしょう。

 

 

正しいドライヤーでの髪の乾かし方を紹介します。

 

1.タオルドライをしっかりとする

シャンプー後の髪にはまず、ドライヤーを使う前にタオルで水気をよく拭き取りましょう。髪を強く握ると水が滴るような状態からドライヤーを使うと、当然乾くまで時間がかかるため、その分ダメージもしやすくなります。
できるだけ短時間で乾かせられるよう、あらかじめ取り除ける水分はタオルで優しくポンポンと叩くようにして拭き取りましょう。

 

2.トリートメントやオイルをつける

洗い流さないタイプのトリートメントやオイルで髪に栄養を与え保湿します。クオーレでは「レヴィッシュ AiLA」をおすすめしていますよ。髪を補修・保湿するだけでなく、エルカラクトンという成分がドライヤーの熱から髪を守り、熱に反応して髪をブローしたかのようにサラサラにしてくれます。ぜひお店で手に取ってみてください!

 

3.根本→中間→毛先の順に乾かす

まずは全体の根本から乾かします。根本から乾かすことで、髪にクセがつきにくい状態になりますよ。根本が乾いてきたら、中間部分を乾かしましょう。
毛先は1番乾きにくくダメージもしやすいので、ドライヤーを近づけて乾かすのは最小限に。そのためにも1番最後に乾かすのが良いですよ。
ドライヤーで温風のレベルを変更できるのであれば、中間までは強温風にして、毛先や仕上げは弱温風にするなどの工夫をしてみるのもいいですね。
ドライヤーの熱風は吹き出し口の温度は100度以上あっても、髪から離して乾かすので実はそれほどダメージにはならない温度設定なのです。乾かす部分から10cmは距離を離すことが大切です。また、熱変性を防ぐためにも同じ場所に近距離で長い間、当て続けないようにしましょう。

 

4.最後は冷風で引き締める

髪が乾いたらドライヤーの冷風(クールモード)で全体をサッと冷やすのもポイントです。キューティクルは低い温度で閉じる性質があるので、これをすることで髪によりサラサラと艶がでますよ!
以上が正しい髪の乾かし方です。マスターして、髪と頭皮の健康を守りましょう!