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ホームカラーは髪が傷むのか?
「市販のカラー剤は髪が傷む」といった話を耳にしたことがありませんか?「自分でやると髪がきしむ感じがする」という経験がある人もいるかもしれません。サロンに来店して頂いたお客様に「自分でカラーするのは髪に良くないのか?」といったことを、ご質問されることもあります。
結論からいうと、市販のカラー剤は髪のダメージの原因につながりやすいです。最近では市販のものでも様々な種類があり、昔に比べて商品の質も向上しているので必ずしもカラー剤だけが原因ではありません。ですがホームカラーによる髪のダメージというのはいろいろなことが複合的に重なっていることが多いのです。
美容師がホームカラーをおすすめしない理由
現在販売されている市販カラー剤の多くが「酸化染毛剤」という種類のものでしょう。酸化染毛剤は酸化染料やアルカリ剤を主体とした1剤と過酸化水素という2剤を混ぜてつくるお薬です。市販のものは、“誰でも簡単に染められる”ということを1番に考えて作られています。なので美容室で行われるカラーに比べて薬剤の濃度が高い傾向があります。
特に、泡カラーのようなカラー剤はとても手軽に染められますが、泡を立てるために通常のカラー剤よりも刺激の強い界面活性剤が含まれています。(界面活性剤とは洗剤などにも必ず含まれているものです。)カラーは定期的に行うのが普通ですが、毎回そういったカラー剤を使うことで頭皮の健康状態が徐々に悪くなってしまうことも考えられます。
また、頭皮や体調の状態が良くない時に使用することで、カラー剤に対するアレルギー反応(ジアミンアレルギーやアルカリアレルギーなど)が出てしまうことも稀にあります。
酸化染毛剤は医薬部外品に部類され、医薬品に準ずるものです。アレルギー反応が出てしまうこともあるので、美容師は美容師免許という国家資格を得る中で、薬品や化粧品のことについても学んでいるのです。
誰でもしっかり手軽に染められるというのは一見魅力的に感じますが、その分、薬によるダメージが強くなる可能性も高いということですね。
良草カラーを使ったプロの技術を
当店には一般的にサロンで使用されるカラー剤の他に、ハーブをはじめとした天然成分配合の良草カラーを取り扱っています。市販のカラー剤によく含まれている刺激の強い界面活性剤や、髪のサラサラ感を演出すためのシリコンポリマーは入っていません。天然のハーブや漢方の力で髪にハリコシを与えます。
美容室では、お客様の髪の施術歴や頭皮の状態に合わせてカラー剤の濃度を設定します。また、頭皮が敏感な方にはジアミン除去といった処置を行うことも可能です。
【最後に】
カラーリングは髪を染めるのと同時に、ダメージさせない工夫がとても大切です。美容師がホームカラーをおすすめしないのは、市販カラーの良し悪しだけでなく、人それぞれの髪や頭皮にあった前処理や直後のケアの重要さを理解しているからです。
ホームカラーで髪が縮れていたりビビる状態になってしまっている方には、サロンでできる集中ケアタイプのトリートメントやホームケア用アイテムのレヴィッシュ ティア トリートメントなどもおすすめしています。気になる方はぜひサロンスタッフに聞いてみてくださいね!